実家を片付ける際の「売れるもの・買い取ってくれないもの」
高度成長期の家具は売れない
古いお家に行くと、どこの家も結構な量の家具や荷物が置いています。
空き家や引っ越しする家だと、この荷物をスッキリさせないといけません。
その時によく言われるのが「リサイクル屋さんとかに買い取って貰ってほしい」です。
タンスなどの大きいものは処分費用がかかるので、処分費を浮かして、さらにあわよくばお金に変えたい!ということです。
また、壺や掛け軸などの骨とう品がある場合、「数万円くらいにはなるんじゃないか」と思い、骨とう品屋さんに見に来てほしいという方もおられます。
私自身、まだそれほど経験豊富ではありませんが、骨とう品屋さんやリサイクルショップとやり取りを重ねるうちに、売れるもの売れないものが分かってきました。
買い取ってくれる基準は「売れるかどうか」だけ
家の整理をする際、よく言われるのが
「タンスや食器棚、まだまだ使えるから捨てるの勿体ないし、処分費もかかるから、リサイクルショップで買い取ってもらいたい」
です。
多くの方は、「高価買い取りは無理だろうけど、500円くらいにはなるだろう。最悪、売れなくてもいいから引き取ってもらおう。」
と思っています。
こういう方の家にある家具を見ると、多くの場合、昭和40年代~平成初期に購入した家具です。
そして、たいてい婚礼ダンス的なものが含まれています。
そう!このパターンの家具が、もっとも売れないんです。そして、引き取りすら拒否されます。
状態も良いし、元々数十万円した高価な家具だけど、そこは何の考慮にも入りません。5分の1くらいの価格で買ったニトリのタンスならば、そこそこの額で買い取ってくれます。
「買い取り可能」と「引き取りも出来ない」の差は、単純に「売れるかどうか」だけなんです。
昭和時代の家具には、彫り込みが施され、重量感のある濃い木目調で、重量もかなりあります。
逆に今流行りの家具は、彫り込み加工されていないシンプルなデザインで、白基調のものが多く、機能性も抜群で軽いものが主流です。
また、イケアに代表されるような「北欧家具」が人気で、シンプルデザインでカラフルといった家具も売れ筋なんです。
そうなんです。昭和時代の家具は、今の流行りとは全てかけ離れた家具なんです。
自分の子どもがイラナイ家具は、だいたい売れない。
「空き家」や「空き家になりそうな家」の中にある家具は、十中八九「昭和家具」です。
使っていた人が「昭和育ちの人」なのだから当然です。
そして、昭和の人の考え方は「使えるものは誰かに使ってほしい」が圧倒的に多いです。
一方、「平成育ちの人」は、「自分のイメージにあったものがほしい」と思います。
使えるものであっても、タダで貰えるものであっても、インテリアのイメージに合わないものは置きたくないと思う方が多いんです。
「昭和育ち」と「平成育ち」では、そこに大きなギャップを感じることが多いです。
リサイクルショップが引き取ってくれないなら、捨てるの勿体ないし、自分の子どもにあげよう!と思い、「うちのいらない家具、どれか使わんか?」と聞いた時、どんな反応が返ってくるでしょう?
おそらく、大きくて重たくてダサい昭和家具はイラナイと言われるんじゃないでしょうか?
そう。子どもがイラナイって言った家具は、リサイクルショップでもだいたい買い取ってくれないんです。
なぜなら、リサイクルショップに来るお客さんの多くは、自分の子どもと同じ「平成育ち」だからです。
逆に、今流行りの家具やアンティークな家具なら、貰ってくれないかもしれないけど「その家具悪くないね」ってくらいは言ってくれるんじゃないでしょうか?
そういう家具なら、リサイクルショップで買い取ってくれるかもしれません。
何なら売れる?
一概には言えませんが、一般論として売れるものは
「新しいもの」
「すごく古いもの」
「CDやゲームなどの専門分野のもの」
「金・プラチナ製品」
です。
家具でも、家電でも、販売してから5~6年までのものは、やはり買い取ってくれやすいと思います。
また、「昭和初めの桐(きり)のタンス」など、アンティークの域に達しているものは、実用性がある・なし関係なく、骨とう品屋さんが買ってくれる可能性が高くなります。
CD・ゲームソフト・本などは、リサイクルショップだと買い取ってくれないことが多いですが、専門店に持って行くと買い取ってくれる可能性が高くなります。
買い取り価格はあまり期待できませんが、レアものが含まれていたら、そこそこの値段になるはずです。
貴金属は骨とう品屋さんでも買い取ってくれますが、専門店に持って行った方が高く買い取ってくれる可能性は上がります。
特に金・プラチナは、専門店に持って行きましょう。
まとめ
上記のことをまとめると、一番やっかいな荷物は、「昭和中期~平成初期の荷物」ということです。
中途半端にデザイン古い、変な高級感、類似品が世の中に溢れている、今のインテリアに合わない、
こういうものがリサイクルショップが引き取りたくない荷物だと思います。
つまり、高度成長期~バブル時代に購入した荷物は、処分対象になりやすい。ということだと思います。