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お墓のお話し 地域や宗派によるお墓事情の特長

お墓のお話し「地域や宗派の特長」

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現在、こあき屋では「お墓参り代行サービス」をスタートさせています。
文字通り、お墓のお参りや掃除を代行して行うサービスです。
空き家同様、遠方に住んでいる方や、高齢で掃除が出来ない方などに使っていただければと思っています。

お墓参り代行サービスのチラシを作り、区長さんや地域の方に見てもらっていると、いろんなことが見えてきました。
箇条書きにすると以下のようになります。

・岩根地区では『墓地』と『お墓』は違う
・岩根地区のお墓のほとんどがお寺の敷地の中にある。
・浄土真宗と浄土宗でお墓の概念が違う。
・お墓掃除の日がある。

大阪に住んでいるときには詳しく考えたことが無かったが、田舎では生活の一部に墓守があることを実感しました。

 

 

【浄土真宗と浄土宗の概念の違い】

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これは地域の方に聞いたお話しなので一概には言えないかもしれませんが、湖南市では下記のような概念があるそうです。
浄土宗のお墓は寺の敷地内にあり、浄土真宗のお墓はお寺の中には無い そうなんです。
岩根地区のお墓が寺の敷地内にあるのも、岩根のお寺さんの多くが浄土宗だからという理由のようです。

 

 

【岩根地区での「墓地」と「お墓」の違い】

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昔は火葬という概念はなく、亡くなったら土葬していました。
土葬は山の中にある墓地にし、寺にあるお墓には納骨はしなかったそうです。
つまり、故人が眠っているのは山にある「墓地」、骨は入っていないがその個人のお墓があるのは寺の敷地。こういう考え方だったそうです。
ですので、昔の人は、「墓地」と「お墓」の両方をお参りしていたそうです。

しかし、時代が変わり、火葬が一般的となり、骨をお墓に入れるようになってからは「墓地」は必要なくなり、今では放置されている墓地もあるようです。

地区の人にお墓参り代行サービスのチラシを見せた時に「墓地をするの?お墓をするの?」と聞かれ、「え?なに?何がちがうの??」となりました。
この地区の中年以上の方は、「墓地」と「お墓」はこういう使い分けをするそうです。

 

 

【お墓掃除の日】

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自治会に入っていると、年に数回は「どぶ掃除の日」とか「草むしりの日」が決まってますよね。
湖南市の旧の集落では、「お墓掃除の日」も決まっていて、定期的にみんなでお掃除をするそうです。
もちろん人のお墓の敷地内まではしなくて良いそうですが、大体の人はついでに草抜きくらいはしてくれるそうです。
以上がお墓参り代行サービスを始めて分かった「この地域のお墓事情」でした。
田舎では地域ごとのお墓事情がありそうですね。


  • この記事を書いた人

  • 吉田健太郎

  • 生まれも育ちも大阪。元賃貸仲介会社勤務。湖南市に移住し、空き家問題解決と地域活性の両方を実現すべく『こあき屋』を立ち上げる。歴史と自然好き

  • http://konanokoshi.wix.com/konan-okoshi